Techgen社は、2020年10月に設立した会社です。

設立以前は、代表の菊地がフリーランスとして医療情報システムの開発に携わっていたこともあり、医療分野に強みがあります。特にDICOM(ダイコム)と呼ばれる医用画像フォーマット・医療機器間の通信プロトコルの国際規格に準拠した医用画像管理システム(PACS)や、モダリティ・ワークリスト管理(MWM)などの医療情報システム開発を主力事業としています。

医用画像管理システム

CTやMRIなどの検査画像データをDICOM規格に沿って一元管理する、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)と呼ばれる医用画像管理システムの開発実績が多数あります。院内の安定したネットワークを活かしたオンプレミス型PACS(院内完結型)や、医療データをセキュアな方式の下、クラウド空間で管理するクラウド型PACSの構築や運用、保守のノウハウがあります。ご施設様ごとに求められる拡張性、冗長性、災害復旧性、セキュリティ、費用性など様々なニーズにマッチしたシステムをご提案、ご提供できます。また、電子カルテなどの病院情報システム(HIS)との連携実績も多数あり、院内のワークフローの変化に柔軟に対応することが可能です。

モダリティ・ワークリスト管理

医療分野におけるモダリティとは、以下に挙げるような検査撮影装置を指します。
  • CR:コンピュータ・ラジオグラフィ
  • CT:コンピュータ断層撮影装置
  • MRI:磁気共鳴診断装置
  • DR:デジタルX線撮影装置
  • XA:血管造影X線診断装置
  • US:超音波診断装置
モダリティ・ワークリスト管理(Modality Worklist Management, MWM)とは、病院情報システムから取得した予約検査情報や患者情報をDICOM変換した上で、これらの検査撮影装置に配信するための仕組みです。検査撮影装置に患者情報を手入力する手間を省くことで撮影業務を効率化し、打ち間違いによる深刻な医療過誤を防ぎます。当社では、患者情報の名寄せのための簡易的なものから、受付や予約システムからのオーダー発生を伴うものまで、ご施設様ごとの運用にフィットした形のMWMをご提供できます。

連携ゲートウェイ

院内システムは、部門ごとの役割を担うシステムが散在し、それらが連携することによって成り立ちます。代表的なシステムとしては、医事会計や、電子カルテ、オーダリングシステム、検査予約情報管理システム、モダリティ、画像管理システム、レポーティングシステムなどがあります。当社では、DICOM・非DICOM、製造元医療ベンダーに関わらず、これらのシステム間を仲立ちするための連携やデータ移行を得意としています。連携先システムのインターフェース仕様が不明な場合でも、ソフトウェアの動作を解析することで対応できた事例もございます。

遠隔読影システム

総合健診施設などでは、複数の医療機関で検査や読影が行われ、その結果を集約・チェックするような運用があります。医療機関によっては、システム環境を統一することが難しい場合や、そもそもネットワーク環境を持たない医療施設もあります。このような施設を複数跨いだ運用を想定したオフラインによる読影システムの開発実績があります。診断に必要な画像データと所見データのインポート/エクスポート機能を持たせた簡易的な読影システムを暗号化されたUSBメディア内に構築することで、ドクターがシステム環境や場所を問わずに読影や所見の入力を行えるオフライン読影システムのご提案、ご提供ができます。